歌一首

戦争になぜ反対をしなかったそう賢しげに我ら言ったはず

今朝の朝日歌壇で出会った歌、大和市の春原正彦さんのこの歌が強く心に残っています。思春期の、ただひたすらに真っ直ぐでしかありえなかった心のままに、この私もこのような言葉を発していたのではなかったでしょうか。「賢しげに」という言葉が苦い追憶と同時に過去の自分への責任の取り方を激しく促してきます。昨日の自分を裏切らないように、今日の自分を生きなければなりません。